【生肉は危険がいっぱい】大人気のレバ刺しが消えた理由覚えてる?

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みなさん、こんにちわ。

藤ととちゃんです。

最近、北国は確実に冬に近づいています。

落ち葉も散りはじめて、朝・夕がグッと気温が下がります。




ストーブなどの暖房も点ける時間が長くなりました。

車も冬タイヤに交換しなきゃなって時期でもあります。

今日は休みなので、ぼんやりとTVを見ていました。たまたま焼肉店の特集が流れてまして。

「焼肉たべたいな」って妄想を膨らましながら、思い出した事があります。

そういや、牛レバ刺しってなんで食べれなくなったんだ?って話です。




生レバ刺しが禁止食品になった経緯

牛のレバ刺しは2012年に法律によって提供を禁止されしまったのです。

まずは、なぜ牛のレバ刺しが法律で禁止されるまでになってしまったのかを時系列で追ってみましょう。

2011年4月、富山県のとある焼き肉店で死者5名を出す食中毒事件が起きました。

被害者は合計181人と言われており、その客のほとんどがユッケなどの生肉メニューを食べたことによる食中毒が原因との知見です。

ただ、これは店だけの責任でなく、肉の卸業者の衛生管理も不届きで、レバーを切った包丁で生食する牛肉をカットしていたといわれており、管理的な不手際も問題視されました。




この事件を受け2011年に行った大規模な細菌検査の結果が大ニュースになりました。

レバ刺し用に加工された牛レバーの内部から、死をも引き起こす腸管出血性大腸菌(O157)が検出されたのです。

O157って聞いたことはあるって方が多いんじゃないでしょうか?

検査結果が出る以前までは、レバーの外側にO157が付着していてもきちんと処理を行えば内部はO157の生息は無く、生食しても安全だといわれていました。

しかし、今回はレバーの内側からもO157が検出されたのです。

この事件以前から牛の生レバーの喫食による食中毒の発生例はありましたが、ここまで大ごとになったことがなかったために規制はされてこなかったと言えます。

なんでおおごとにならなかったのかは各個人の想像にお任せします(笑)

藤ととちゃんが想像すると、きっと自己責任って意識が強かったんじゃないでしょうか?

しかし、牛レバーの生食の危険性が強く叫ばれ法律で禁止されるまでになったのは、この事件がきっかけだと思います。

2012年7月から、食品衛生法という食の安全性を守るために設置された法律によって、牛の生レバーを食べることが禁止されたのです。




法律で喫食を禁止しなければいけない理由はなに?

今まで食べられていたものが法律によって禁止されて食べられなくなる、となったときに「食べる側にリスクを理解させて提供を続けるべきだ」という生レバー愛好家の声もありました。

しかし、なぜ国は法律にまでしてレバ刺しを禁止したのでしょうか。

それは、牛の生レバーを食べるということは、国民の食の安全性を考えた時に、食中毒に感染し重症化するリスクが大きすぎるという見解のためです。

でも「今まで食べていたのに、なんでいまさら・・・」って感情があったのは否めません。




O157という強敵がレバ刺し喫食を禁食にした!

O157が重大な問題であるからこそ、O157を除去できれば生レバーは食べても安全ということにはなります。

ただ、O157はレバーの内部までが汚染されているケースがあるとわかった以上、生のまま安全に喫食できる方法が無いのが現実です。

なぜ、生のまま除菌できないのでしょう?

その理由は、O157は中心温度が75℃で1分間以上加熱されて初めて死滅するからです。

冷凍食品を不完全に加熱し喫食したケースでのO157の感染も報告されていることから、冷凍でもリスクが残ります。

このように、牛の生レバーは「適切な処理をすれば安全に生で食べられる!」という方法がまだ無いため、食べれないまま時間が過ぎています。

カンピロバクターという強敵も存在!

O157菌がレバー内部にいるとわかる前から、カンピロバクターという食中毒菌が牛レバー内部に生息することは知られていました。

この、カンピロバクターは下痢や発熱が約1週間続いたりはします。

食中毒って聞くとイメージする病状ですね。

このカンピロバクター感染症は健康な人は重症化しません。

しかし、子どもやお年寄りは重症化するケースも認められています。

子どもがレバ刺しをがっつくイメージもつかないですが、牛レバ刺しが法律で規制された後では、結果としてですが、カンピロバクターによる食中毒も予防されていることになります。




また、他の動物でも・・・

2018年の頭に、E型肝炎に感染していた人からの輸血で死亡したという事故が起きました。輸血の提供者は、鹿肉を生で食べていたことがあり鹿の生肉からの感染ではないかと言われています。

豚や、鹿・イノシシなどの野生動物の肉やレバーを生で食べると、E型肝炎に感染するリスクが発生します。E型肝炎は重症化し死亡するケースもあるほどです。

また、鶏肉や鶏レバーの生食にはカンピロバクターの危険性があります。リスクをしっかりと回避するには、しっかり加熱することが必要となります。

結局のところ、生肉などの非加熱で食する行為はリスクが伴うってことです。

いかがでしたか?




最後まで読んでいただいてありがとうございいます。

また読みにきてくださいね。

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