みなさん、こんばんは。
藤ととちゃんです。
みなさんは「ウサギとカメ」の童話を知っていますか?
そう、あの定番中のド定番の童話。
類似する話に「北風と太陽」という話がありますね。
えー、話を戻して・・・
あの、ウサギとカメの関係。
生物学的に考えても童話と同じ展開になるんでしょうか?
ウサギは脚が速いの?
カメってのろまなの?
今日はその辺をぶっこんでいこうと思います(笑)
もくじ
童話「ウサギとカメ」ってどんな話?
あらすじはこんな話
足の遅さをウサギにからかわれたカメは、大胆にもウサギと山のふもとまで駆けっこをすることを提案しました。
スタートからものすごいスピードで駆け出したウサギが、しばらく走って後ろを振り返ると、カメの姿はまだまだずっと遠くに見えます。
そこで、ウサギはちょっとひと眠りすることにしました。一方、カメはゆっくりですが、休むことなく着実にゴールに近づいていきます。
そして、ついには、ウサギを追い越しました。寝すごしたウサギが目を覚ましたときは、ときすでに遅し。
なんと、先にゴールにたどりついたのはカメのほうだったのです!!
休んで負けてしまったウサギと休まず走って勝利したカメ。
「だから休まずに努力しなければならないのだよ」などとコツコツ頑張るとその努力は報われるという最教訓めいたことを加えられるこのお話。
しかし、ウサギに同情的、協力的な思考の意見も多数あります。
「どうして、カメはウサギさんを起こさなかったの?」
「そもそもウサギ、寝なければぶっちぎりでしょ?」
ウサギとカメが競走してウサギが勝ちました、ではお話にならない(笑)
でも、逆に考えると完全な出来レース。
この勝負の結末はどこか謎が残る・・・
スポーツマンシップに欠けるカメの行為・・・
ウサギのとった行動もどうにも不可解。
どんなにカメとの差が開いているといっても、どうしてウサギはゴールを目前にして眠ってしまったの?
ゴールしてからたっぷり休めばよかったのではないのかい?
実はカメの勝利の出来レース?
確かに、強いものが必ず勝つとは限らないのが、勝負事の面白いところ。
サッカーや野球の試合であれば、敵のウィークポイントを突いて作戦勝ちを収めることもあるし、マラソンならば自分のペースに引き込んで、相手のペースを乱すことで勝機を見出すこともある。
勝負事はこのギャンブル的な駆け引きがドキドキ感と勝利の美酒を美味くします。
ウサギとカメの駆けくらべも、まともにやったらウサギのほうが速いに決まっている。
しかし、それでもカメはずいぶんと強気なのが気にかかります。
もし、ウサギが途中で休まなかったらどうするつもりだったの?
おそらく、カメには勝利の方程式が成り立って、答えも出ていたんでしょう!
そうでないと、ウサギと駆けくらべをするという一見無謀な勝負にチャレンジしませんよね?
カメにはどんな秘策があったのでしょうか?
驚くべきことに、カメがウサギに仕掛けたワナが童謡「ウサギとカメ」の歌詞(作詞:石原和三郎)に隠されています。
「もしもしカメよ、カメさんよ。世界のうちにお前ほど、歩みののろいものはない。どうしてそんなにのろいのか」
ウサギがカメを挑発する1番の歌詞に続いて、2番の歌詞でカメのレスポンスはこうです。
「何とおっしゃるウサギさん。そんならお前と駆けくらべ。向こうの小山のふもとまで、どちらが先に駆けつくか」
カメは、したたかにも、向こうの山のふもとまでの競走を申し出ている。
はい、ここでカメがしかけています。
カメの策略がプンプンします(笑)
じつは、ウサギは短距離走者。
敵に襲われるとすばしこく茂みに隠れたりする敏捷性には優れるけど、長い距離を走ることはとっても苦手。
計算高いカメはそれを承知で、ウサギに長距離走を持ちかけたって展開ですよ。
その後はこの童話の展開どおりです。
さて、ここから生物学要因でウサギの敗因を考えましょう!
ウサギの決定的な敗因は熱代謝の方法だった!
まんまとカメの策略にはまってしまったウサギ。
しかも、ウサギはこの大切なレースで致命的なミスを犯してしまったんです。
人間は走ると汗が出る。
この汗が蒸発することで、体の熱を奪い体温が上がりすぎるいわゆるオーバーヒートを防止しています。
ところが、ウサギは汗腺の発達が悪いんですね。
汗をかいて体温を下げることができません。
では、ウサギはどのようにして上昇した体温を放射しているのでしょう?
それはトレードマークの大きくて長い耳。
ウサギは大きくて長い耳に風を当てることによって血液を冷やし、体温を下げているのです!
そのため、ウサギは走るときには耳を立てて走らなければならないのだ。
ところが・・・
「ウサギとカメ」の絵本を見ると、必ずといっていいくらい、ウサギは耳を倒して走っています。
風を切ったスピード感をカメに見せつけようとでも考えたのかもしれません。
しかし、これでは自分の首を自分で絞めているようなもの。
ただでさえ、短距離走者であるウサギ。
耳に風を受けなかったのだから、体温が上昇したウサギはすぐにオーバーヒートになってしまったのです。
そして、ついに走り疲れたウサギ。
疲れ果てたウサギは、疲れてダルくて深い眠りにつかなければいけなくなってしまったのです。
せめて、見た目のかっこよさにとらわれず、いつものように耳を立てて走っていれば……。
何しろ、すべてはカメによって仕組まれたことだったんです・・・
いかがでしたか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
また読みにきてくださいね。