みなさん、こんにちは。
藤ととちゃんです。
先日、若手芸能人の突然の自殺がニュースとなりました。
人の死は突然にやってきます。
しかし、その死は自分の力で決めれらるものではありません。
しかし現実には「自殺」という事例はたくさんあるのです。
なぜ、自殺するのでしょう?
簡単に答えはないテーマでありますが、要点を理解することは可能です。
もくじ
詮索してもそれは推測以上のものではない
自殺した当事者とのかかわりが深ければ深いほど、「どうして自殺したんだ?」って考えますよね?
時にはその原因と思われる事柄を探すことにエネルギーを使う場合があります。
それは自分の気持ちの整理や安静のためには効果があるかもしれません。
しかし、当事者の気持ちを考えた場合、やみくもに詮索しSNSの発言や書き込み、記事の一字一句に対して分析されるのは本望なのでしょうか?
それを詮索するだけで、自殺の原因はわかるのでしょうか?
答えはNoです。
絶対にわかりませんし、わかったとしても推測の域をでないからです。
ピンポイントでの自殺原因をつかむのは無理。
しかし、どのような要因が自殺への思考を後押ししてしまったのか?
これは考えることは可能です。
今日は一般的な自殺要因について考えてみたいと思います。
なぜそんなことを考えるのか?
要点がわかると、防止できるポイントも明確になるからです!!
各個人が一つでもこのポイントを意識するだけで、防ぐことができるのです。
自分の周囲に自殺する人は必ず現れます。
ホントならゼロがいいんですが、実際はそんなことありません。
今、日本では一年間に2万5千人の人が自殺します。
これは自殺と分かった人だけですが・・・
一年間に2万5千人ってどのくらいかわかりにくいですよね?
一年間、毎日一時間に2~3人が日本のどこかで自殺し亡くなっています。
これが他人事といえる程度だとは、藤ととちゃんは思えません。
自殺に至る5つの要点
原因は複数の合わせ技で起きる
自殺いうと話題になる病気が「うつ病」です。
うつ病って1つの原因で起きるものではありません。
また経済問題による自殺というもの話題になります。
簡単にいうと会社が倒産して自殺したって場合ですね。
確かに会社の倒産や経済的破綻で自殺の確率が高まります。
1年間で、多くの会社が倒産しています。
もしそれと自殺要因がリンクしているといわれると・・・
自殺者の数=会社の倒産数になりますよね?
でもそのようなデータ推移はありません(汗)
確かに要因にはなります。しかし倒産数の1%未満の自殺者なんですね。
これが7~8%くらいだとかなりの高率と考えられます。
これは決定的要因だとは言い切れません。
大きな精神的精神的なストレス、「苦しい状況」そこにいくつかの要点が重複して起きるのが自殺であると考えるのが筋でしょう。
なので「○○したから自殺した」という単純に考えるのは、全く愚問であります。
プラス要点とマイナス要点が足したり引いたりってことではありません。
イメージするならプラス要点とマイナス要点が掛け算だったり割り算だったりを繰り返して、自殺原因となるということです。
とっても複雑なんですね。
自殺した本人も原因がはっきりと言える場合はかなり少ないです。
自殺未遂の方になんで自殺したんですか?と聞いても「よくわからない」という答えが必ず帰ってきます。
当事者がよくわからなくなるくらい、頭の中に大嵐が吹きまくっている感じです。
自殺の理由はそんなロジカルではありません。
孤独
これは「相談しない」と言い換えることができます。
実は相談しないことが最もストレスを溜めるといわれています。
相談しないのはいちばん健康に悪い習慣なんですね。
自分で解決できない問題に遭遇した場合、誰かの知恵やチカラを借りなくてはいけません。
相談しない=人の手を借りないということです。
これで解決できない場合、問題はどんどん大きくなります。
そしてさらに対処困難な問題になって、解決不能になってしまいます。
非常に精神的に追い詰められた状態ですね。
相談することで問題が解決できる可能性が高いということです。
相談することで不安や焦燥、苦しみを減らすことができます。
実際に自殺をした人の3人中2人は「誰にも相談しないで自殺した」と言われます。
自分が生きるか死ぬかの重大な問題を、自分の親友にも言わない、奥さんにも言わないって人がいきなり自殺する人が2/3いるという事です。
孤独ってどういうことなのでしょうか?
孤独=家族がいない、友人がいないではありません。
友達がいて、家族がいても本人が心の壁を作ってしまった状態が孤独といえます。
わかりやすい表現は「私の気持ちをわかってくれる人は誰もいない」というものです。
この心の壁を作ってしまうのが危険因子となるんですね。
誰かれ無鉄砲に話をして、悩みをぶちまけるという事ではありません。
言えそうな人に言えるタイミングで「困っているんだ」と言えばいいのです。
絶望
例えば、会社が経営難で倒産してしまいました。
例えば、雇われている会社が倒産して無職になった。
経済的不安が大きくなると思います。
もしも、いろいろとお金を工面したけどもう頑張れないと思った時。
「もうだめだ・・・」って絶望がやってきます。
しかし、その望み。
本当に途絶えてしまうものなんでしょうか?
お金がないだけで人生を終了しないといけないのでしょうか?
これに対しては「自己破産」すればいいだけの話です。
自己破産して新たにスタートすればいいでしょう。
人間は追いつめられると「やめる」「放棄する」という発想すら浮かびませんし、行動するエネルギーがわきません。
孤独の打破に似ていますが、思いこまなくても大丈夫という周囲の受け皿を意識するのが大事ですし、受け皿だということを発信することも大事だと思います。
お酒・アルコール
お酒と自殺の関係。
自殺者の3人に1人からアルコールが検出されています。
お酒に酔った状態で自殺をしているということです。
酔った状態で正常な判断ができるのでしょうか?
発想を逆転するとお酒を飲んでいなかったら自殺しなかったんじゃないか?という事。
自殺志願者がお酒を飲まなかったら自殺者は1/3少なくなるとも言えます。
また、慢性飲酒をしている方はしていない人に比べると自殺リスクが2.3倍多くなるといわれています。
一番危険な飲酒は「ストレス発散のための飲酒」です。
これは絶対にやめたほうがいい。
ストレスを発散するためにわざわざお酒を飲まなくても発散できることはたくさんあります。
そもそも、お酒はストレス発散になりません!!
お酒を飲むと一時的にハッピーになりますが、これはただのアルコールによる鎮静作用です。
一時的に不安を忘れるだけで、問題はなにも解決していません。
酔いがさめると、また問題に直面します。
また毎日の飲酒でストレスホルモンが高まることもわかっています。
ざっくりいうとお酒=ストレス増やすという薬物です。
ストレスが増えると不安因子も増えます。
睡眠も悪質なものになり、メンタルもとても不安定になりますね。
毎日お酒を飲む人。
特に急に飲酒量が増えたひとには注意が必要ですね。
飲酒量を減らすかかわりが大事となるでしょう。
突発的
防止する観点ではこれが一番防止が難しい・・・
簡単にいうと「いきなり」とか「予想だにしない」などということ。
なんの前触れもなく・・・って表現をされることもありますが。
じつは前触れは日頃からあったのかもしれませんよ?
自殺をするためには2つの大きなポイントクリアが必要です。
「希死念慮」と「自殺衝動」といわれるものです。
希死念慮とは?
これは「死にたい」という気持ち・思いです。
これは単純に「もう死にたい」って思うことなんですね。
もっというと思ったりするだけでこの状態に当てはまります。
自殺衝動とは?
これは「今すぐ死にたい!」という強烈な衝動。
この衝動は我慢することができないといわれています。
じっとしていられない強烈なエネルギーであるが、そのエネルギーは5~10分間程度がピーク。
その衝動は後先考えず、自殺するための行動を模索し実行しようとする。
しかしその衝動は「相談する」「話す」「電話する」ということで軽減できます。
そこで「いのちの電話」の有効性があるんですね。
この二つのものがあわさって自殺という行動が起こります。
先日亡くなった俳優さんもその例が当てはまります。
「夕方に食事の予定があったのに・・・」って情報がありますが。
そんなものは「自殺衝動」に関係はありません。
残念ながら自殺衝動が高まった状態となり、コントロールできなくなって行動化につながったと思います。
もちろんこれらの要点をすべておさえても、自殺を100%防止できないでしょう。
自殺はいろんな合わせ技を経て行われしまうんです。
相談したい、相談されてこまったら?
ではわれらにできないことは全くなく、無意味なんでしょうか?
まったくそんなことはありません。
悩める人はまず誰かに口に出して「つらさ」を表現しましょう。
内容はいりません。「とにかくつらい」と言ってみましょう。
もし、相談されたら自分ひとりでその場ですぐに解決することはしなくてよいです。
「そうか、それは大変な思いをしたね」と受け入れてあげてください。
もしそのあとに沈黙があったとしてもそれも会話です。
なにか答えを出さなきゃいけなそうなときは、「いま自分も答えをアドバイスできないな。でもとても悩んでつらい思いをしていることはわかったよ」と伝えましょう。
そしたらここに電話をして相談しましょう。
自殺を相談されて、どうしていいかわからない時も電話しましょう。
ここには聞き手のプロがいます。
きっとあなたたちをより安全な場面に導いてくれるはずです。
いかがでしたか?
長い記事、最後まで読んでいただきありがとうございます。
また読みにきてくださいね。