みなさん、こんばんわ。
藤ととちゃんです。
ニュースでも流れていましたが、北国はひどい雪模様です。
夕方からは雪の降り方もおさまってきましたが・・・
昼間はひどい天気でした。
車を運転していると、2台前の車が確認できなくなるくらいの吹雪。
悪天候だと、無理なくノロノロと運転するのが安全策ともいえますね。
ここ数日、藤ととちゃんの家も大荒れです。
娘がいきなりの高熱・・・あれ?インフルエンザかなって思ったんですが・・・
この時期流行のアレですよ(汗)
「溶連菌感染症」
ほんとこいつは厄介なんです。
高熱と喉の痛みで、感染・発症した子供はとってもぐったりします。
しかも、感染力が結構ある。
子どもが何人もいる家庭では、1人なったらドミノ崩し的に、一家で不調となることもしばしばあるでしょう。
親ココロ的には「こどもの感染症」というイメージがあると思います。
果たして、大人は感染しないでしょうか?
もくじ
大人も感染しますよ! 溶連菌感染症!!
そうなんですね。
ざっくりいうと、大人も感染する疾患です。
この溶連菌(ヨウレンキン)という菌。
「溶血性レンサ球菌」といわれる細菌です。
細かく分類するとα型とかβ型とかあるんですが・・・
別に詳しく知らなくても構わないと思います。
この溶連菌はバイキンで、感染すると風邪のような症状を呈します。
これもざっくりいうと、教科書的な「かぜ症候群」という分類にすると・・・
ウイルス性感染の上気道炎という定義があるので・・・・
溶連菌感染症はかぜではありません。細菌はウイルスではないのですよ。
しかし、症状別に考えます。
それらの症状は、一般的に風邪と言われる症状に非常に類似します。
では具体的な症状はどんなものなのでしょうか?
風邪には○○物質が効かない!?
類似する症状としては
・喉が痛い
・鼻水がでる
・熱が出る
ざっくりいうとこの3点ですね。
「あー」って思う方、多いんじゃないでしょうか?
大抵の風邪の症状はこれだと思います。
しかし、「かぜ症候群」と「溶連菌感染症」の感染源は全く別物。
ウイルスと細菌です。
では、症状でかわりないのならば、何が違うのって話ですよね?
これは治療上、結構大きな違いです。
「抗生物質」って薬があると思います。
みなさんも内科とか耳鼻科とか皮膚科とかで処方されたこと、あるんじゃないでしょうか?
この「抗生物質」の特徴は・・・
細菌感染症に対して有効ということです。
一般的な「かぜ症候群」はウイルス感染です。
ウイルス感染→抗生物質は無効
細菌感染→抗生物質は有効
なので、絶対ではないのですが・・・
風邪ひいた→普通の風邪薬飲んだ→効かない→病院行った→抗生物質処方された
→薬飲んだら治った
この図式で考えると・・・
かぜ症候群だったけど、時間が経ったから自然に回復した・・・とも言えますが。
はじめっから何らかの最近感染だったと考えて、抗生物質の効果があり回復したと考えるのが妥当と思います。
なので、大人が「かぜひいたぜ!」っていうときも、実は溶連菌感染症だったかもしれませんよ(汗)
まぁ、だからといってしっかり抗生物質とか飲むと回復しますけどね・・・
検査でわかるの?溶連菌感染症
これも、わりと簡単にわかります。
大人はあまりしないですけど、小児科では良くやる検査です。
喉の奥に綿棒をこすりつけて、その綿棒を検査用の薬液に付けて、その薬液を専用の検査トレイにたらして・・・5分くらいで判定できます。
5分です
どん兵衛のうどん一杯分です。
判定で「陽性」が出たら溶連菌感染症
逆に「陰性」だったら、他の感染症やウイルス感染を疑うという流れです。
大人だとインフルエンザになった時に、病院で綿棒で鼻の中をホジホジする検査です。
小児科ではなぜ、この検査を重要視するんでしょうか?
恐ろしい合併症「急性糸球体腎炎」
溶連菌感染症発症後、2~3週間後に尿検査を行うことが多いです。
この、尿検査の意味は溶連菌の合併症である急性糸球体腎炎の早期発見が目的です。
どれぐらいの確率で溶連菌感染症後、急性糸球体腎炎が発症するのでしょうか?
正確な報告はありませんが、小児人口10万人当たり数人とされています。
ようするに現在ではかなり稀な合併症と言えるのです。
また、尿検査のタイミングも難しいと考えられています。
一般的には治癒後2~3週間後に尿検査を行うのですが、残念ながらその後に発症した場合には発見につながらないことになってしまいます。
慎重な判断をするには、何回も行わなくてはならないのです。
一つの確認をするポイントにはなりますが、それが絶対ではありません。
急性糸球体腎炎は低い確率ですが、重要な合併症になります。
血尿などの茶色い尿が出ないか、むくんだりして体重が増えたりしないか、などを小児の場合は1か月ほどは注意するといいでしょう。
いかがでしたか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
また読みにきてくださいね。