みなさん、こんばんわ。
藤ととちゃんです。
今日の北海道、非常に暑かったです。
夏はとても気持ちがいい季節ですが、この急な暑さに体が慣れないので疲れますね。
さて、今日は藤ととちゃん得意のココロの話です。
いつもはココロの状態の疑問点を書くことが多いのですが・・・
今日は、日本人がとってもなりやすい疾患。
「うつ病」について書いてみようと思います。
うつ病とは云々・・・って話よりも、実際に治療を受けてもなかなか治療効果が得られにくい方がいます。
その方たちに、なんか気になる法則性が3つあることに気が付きました(仕事柄、結構前から気づいてはいました)
一体、どんな行動パターンがうつ症状を長引かせてしまうのでしょうか?
もくじ
うつ病をココロの病気って思わないでほしい
まずはじめにこれを言わせてださい。
うつ病って精神科やメンタルクリニックで治療を受ける方がほぼ100%だと思います。
病気のパンフレットにも「ココロの病気」みたいなこと書いていますよね?
あれ、相当誤解があると思います。
うつ病の原因ってもうはっきりしているんです。
脳内物質のセロトニンがなんらかの原因で足りない人、またセロトニンの量は正常でもセロトニンの刺激を感じにくい人というのがうつ病の人だと言えます。
ココロの病気みたいな「見えない何かが・・」って話じゃないんですよ!
脳内物質の伝達異常がうつ病の原因です。
そうです、れっきといた身体疾患になるのですね。
もちろん、身体症状もたくさんあります。
・胃もたれして食欲がない
・めまいがある
・頭痛がする
・耳鳴りがひどい
・便秘 など
これ、全部うつ病の症状です。
これらの症状を感じて、初めて受診する病院は精神科やメンタルクリニックですか?
めまいがしたら耳鼻科とかいきませんか?
お腹の具合が悪かったら内科にいきませんか?
決して特定の人がなる変わった病気でないということをわかっていただきたいです。
では、本題の治りにくい3法則の話をしましょう。
うつ病が治りにくい人の共通点
うつ病というのは、まだまだ治療期間が長くかかる病気です。
概ね1年くらいが治療期間の目安かと思います。
しかし2~3年経っても十分な治療効果がないなって場合。
なかなか治らないなって思う状況になると思います。
うつ病は治療を受けることでほぼ90%の人が症状が無くなります(感じなくなります)
これを「寛解(かんかい)」という言葉で表現します。
もちろん経過をたどる中で、調子が悪くなったり、回復したりという波はあります。
でも90%の人がほぼ寛解状態になる治る病気といえるでしょう。
しかし、残りの10%の人。
この方たちは難治化という状態になると思います。
「なかなか治らないな」って思うタイミングです。
この10%に当てはまる人でなぜか共通する行動があるんです。
一体、どのような行動なのでしょうか?
飲酒している
これ、かなり重要です。というか一番の共通項目になります。
しかも、飲酒機会が高度の人ほど難治化がみられると思います。
ざっくりいうと「週に一日以上お酒を飲まない日がない」という人です。
この場合、自分で意識しているかわかりませんがうつ病だけ発症しているとは考えにくいです。
うつ病より疑うポイントは「アルコール依存症」です。
アルコール依存症については以前の記事を参考にしてください。
(クリックするとジャンプします)
お酒を問題!アルコール依存ってなに?病気?性格の問題?その1
お酒を問題!アルコール依存ってなに?病気?性格の問題?その2
アルコール依存症の症状としてうつ病と同じ症状が出現していると考えるべきでしょう。
お酒は脳の神経活動を下げる働きがあります。
なんか酔っぱらってハッピーなイメージがありますが、脳の神経活動は下がっています。
脳の神経活動が下がってしまうと、うつ病とよく似た症状を呈することが多いです。
うつ病がなかなか治らない=飲酒しているという方、本当に多いです。
うつ病の治療を受けるなかで、完全にお酒をやめるという事はに自分自身でしなければいけない行動の一つだと思います。
昼まで寝ている
これは、昼夜逆転といって、夜中まで起きてしまい朝に活動できずだらだらと昼過ぎまで寝てしまうという生活パターンです。
うつ病を治すためにはセロトニンという物質がかなり重要です。
セロトニンが出ないとうつ病は治りません。
先に書いたように、うつ病の原因はセロトニンが足りないから起きる病気です。
発想を逆転するとセロトニンで潤うとうつ病は治るという事です。
セロトニンを脳内に沢山放出するするには「朝日を浴びる」というのがとっても大事!
人間は生き物です。
自然の摂理で生きています。
自然からの恩恵を受けれることが沢山あるのです。
朝日の刺激で、脳内にセロトニンが放出されることは、脳科学的に証明されています。
朝日の刺激じゃないとセロトニンが放出されないことも証明されています。
太陽の光を浴びればいいって事じゃないんですね。
さらに、セロトニンは午前中しか作られない物質なんです。
昼まで寝てしまうと、それらの作用が一切受けれないので、セロトニンが足りない状態になります。
なので・・・治るはずがありません。
もう一度書きます。
うつ病はセロトニンが足りないから起きる病気です。
セロトニンが放出されない生活を過ごしていると、治りようがないんですね。
うつ病の具合が悪いと起き上がることも大変だと思います。
辛いとき、毎日できなくても2日に一回、3日に一回・・・
朝にずっと起きているのがつらかったら、目覚めて朝日を30分浴びて休むという事も大事。
でも、オススメなのは「朝の散歩」です。
散歩と言ってもちょっとでいいです。
オススメは15分くらい。
距離にすると1km位です。片道500メートルの散歩で十分です。
出来たら朝の7時から9時に散歩できたら最高です。
無理なら10時までには散歩に出かけましょう。
もう一歩、進展すると・・・
朝の7時台に起きて30分散歩が出来たら・・・
うつ病はかなり治っている状態と言えます。
ここまで来ると薬のチカラも十分発揮されるでしょう。
もし、毎日7時に起きて30分散歩できたら、限りなく寛解に近いと思います。
運動不足
3つ目の法則。
それは運動不足でしょう。
うつ病の症状で「なにもしたくない」というのがあります。
家や部屋に引きこもりの生活になるんですね。
外出しない人、外出できない人が多いのが特徴です。
最近の脳科学の分析では、運動療法がうつ病に非常に効果的という分析があります。
効果のたとえで言うと、週に数時間の運動、先に書いた毎日7時に起きて30分の散歩でも十分です。
それは、薬物療法と同等と、それ以上の効果があると言われています。
運動療法をきちっとできるなら、薬物療法はカットオフできるかもしれないということです。
また、薬物療法と運動療法を併用すると、もっと高い効果が得られるということです。
運動療法といっても、高負荷のきっついトレーニングが必要ではありません。
もし余裕があれば、週に数回、汗が流れる程度の運動で効果が表れるでしょう。
そんな事言われても、具合が悪いんですって思う人
うつ病で具合が悪い人に散歩というのはとっても酷な行動です。
でも、ひたすら動けないって人はあまりいません。
もしいたらそれは亜昏迷状態といって、病院で身体管理が必要な状況と言えます。
始めは週に2~3回、朝10時までに起きてひなたぼっこする
出来るようになったら、そのうち週に一回は家を一周してみる
などという、リハビリをすることで治療効果というのは発揮されるでしょう。
具合が悪いのは重々承知していますが、どこかで一念発起して朝10時に起き上がってみる!
これはとっても大事なんですね。
もし、ご家族の中にうつ病の方がいらしたら、この3つの法則性をクリアできるようにすると、家族にも優しい治療が展開されると藤ととちゃんは思います。
いかがでしたか?
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
また読みに来てくださいね。