みなさん、こんにちわ。
藤ととちゃんです。
七月にはいって、夏らしい強い日差しの日が増えてきました。
気温も上がって、自然に汗をかくことも増えました。
シャワーに入って体を流すとさっぱりしますよね。
エアコンで冷えた体は、お風呂に入るとリセットできた気分になります。
そんなシャワーとお風呂。
長めに入ると・・・
手の皮がフニャフニャって波打ちませんか?
手がふやけるって言われますが、どうしてこのようになるのでしょう?
人類の進化に答えがあるのです!
もくじ
皮膚のどの部分がシワシワになるの?
私たちのからだの表面は皮膚でおおわれています。
その皮膚は何層も層が重なってできているんですね。
まず、一番外側の層は「角質層(角層)」と呼ばれる部分です。
そこから順に「顆粒層(かりゅうそう)」、「有棘層(ゆうきょくそう)」、「基底層(きていそう)」と続き、これらをまとめて表皮と呼びます。
表皮は、バリアゾーンとして肌の水分を保持しています。
外部から異物(ダニやホコリ、バイ菌、ハウスダストなど)が侵入するのを防ぐ役目があります。
しかし、角質層そのものは死んだ細胞です。なので、水分を含むことができます。
この角質層が水分をたっぷり含んで、大きく膨らんだ状態が「ふやける」という状態。
※角質層は膨張するけれど、その下の細胞は膨張しません。膨張した角質層は行き場を失い、角質層がぶつかり合うため、シワができるということです。
手のひらや足の裏だけがシワシワになるかというと、他の体の部分に比べて角質層が厚くできており、その分たくさんの水分を吸収するからなんですね。
老化によるシワの寄りとは違い、水分を吸ったことによって起こっているだけなので乾燥させれば元に戻るというのも特徴になると思います。
シワシワは進化の過程で得た仕組みだった!!
ふやけてシワシワの出来る部分や仕組みはわかりますが、そのシワシワってなにか必要な機能があるのでしょうか?
それを考えるには、人類の進化の過程を振り返る必要があるんです(笑)
まずはこの絵ですね。
ヒトはもともと海の中で生活していた生き物です。
それがちょっとずつ陸上で生活できるように、進化したんですね。
なぜ陸上に上がれるようになったかというと、エサをとるためと言われています。
進化の過程で、水際で生活してた時代があります。
手が濡れていると滑ってエサを逃していまいます。
足が濡れていると、滑って移動がしにくいですよね。
それらを解決する方法が皮膚をふやけさせるということなんです。
手足がふやけることで、乾いている時よりも、水の中のものをつかんだり捕まえたり、濡れているところを走ることが容易になることも知られています。
英国の研究グループが2013年1月に発表した仮説
2013年1月、英国の研究グループが「ぬれた物をつかみやすくするため」に指がシワシワになるという発表をしました。
シワシワになった人とそうでない人と比較するために、濡れたガラス玉を容器から別(べつ)の容器に移し替える実験をしました。
そこで手がシワシワの人のほうが乾燥した人よりはやく掴めたそうです。
イメージとして、シワが自動車などのタイヤの溝のように水を逃す役目をしたのではないかという感じですね。
いかがでしたか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
また読みに来てくださいね。